特集 精神障害者への初期支援・緊急対応
市町村での精神保健相談のシステム作り
肥田 裕久
1
1柏水会初石病院リハビリテーション課
pp.936-941
発行日 2003年10月1日
Published Date 2003/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662100175
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はじめに
平成12年7月,千葉県東葛地区に,保健師,医師,精神保健福祉士・臨床心理士などが参加するメンタルヘルスネットワークが発足した。まだ,3年足らずの若いネットワークであるが,東葛地区の精神保健体制づくりのひとつとして実践されてきた。このネットワークを通して患者援助を行い,地域精神保健のあり方を模索してきた3年間だったともいえる。
ネットワークは初期支援,増悪時の緊急対応,在宅支援,地域リハビリテーションなどを行っている。本稿では,ネットワークが生まれた経過,概要を述べ,とくに増悪時の緊急対応について述べる。また,ネットワークを構築することのメリット,ネットワークへの批判的視点もあわせて論じたいと思う。
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