特集 精神障害者への初期支援・緊急対応
保健所の緊急対応システムの実際
藤原 恭子
1
,
梅島 玲子
2
,
大野 鶴代
2
1岡山県倉敷保健所保健課
2岡山県倉敷保健所保健課心の保健福祉係
pp.930-935
発行日 2003年10月1日
Published Date 2003/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662100174
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倉敷保健所「心の保健福祉係」の業務
2001年4月,岡山県では地域保健福祉センターの地方振興局健康福祉部(保健所)への統合にともない,保健課業務の推進体制に大きな変革が行われた。当倉敷保健所は新しい管内(1市4町2村,人口12万811人),新しい保健課体制(地域保健係・保健対策係・心の保健福祉係)で再編スタートした。
「心の保健福祉係」は課長補佐(保健師),事務職(男性),保健師2名の4名体制となり,精神保健福祉法にもとづく通報などに関しては中核市である倉敷市(人口43万291人)も管轄している。心の保健福祉係は「ノーマライゼーション・地域づくり」をめざし,「普及啓発,教育・研修」「相談・支援」「適正な医療の推進」「社会復帰支援」の4本柱を軸に精神保健福祉対策を進めている。精神保健福祉法の全面施行にともなって,市町村にも精神保健福祉活動が位置づけられ,今後さらに市町村を巻き込んだ地域活動を展開しようとしている。
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