特集 わたしは住民のパートナー
「当事者の参画」を基調にした学術大会
野原 正平
1
1静岡県難病団体連絡協議会
pp.522-526
発行日 2003年6月1日
Published Date 2003/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662100099
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昨年12月14日,15日,第6回日本健康福祉政策学会学術大会が静岡県立大学短期大学部(静岡市)で開かれました。この大会は「安心して生活できるまちへ」「健康福祉の質の保証と当事者の参画」をメインテーマに掲げており,私たちは当事者の立場から大会の企画・運営に参加するよう求められ,実行委員会の一員として大会の準備にあたりました。
大会は,基調講演「健康福祉の質の保証と当事者の参画―安心して生活できるまちへ」(松田正己氏:大会長,静岡県立大学看護学部)と6つのワークショップ,ポスターセッション,まとめのセッションという4部構成で行われましたが,いずれもメインテーマを軸に企画・運営されました。準備するなかで「基調講演を当事者がしてはどうか」と真剣に論議する一幕もあり(さすがにそれは実現しませんでしたが),今回の大会は「専門家やサービス提供者だけでなく,当事者の参画なくしては効果的な研究・実践はありえない」という主催者の思いが貫かれたものとなったと思います。
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