カラーアトラス 褥創・22
褥創の手術[1]—pseudotumor method(偽腫瘍法)
大谷 清
1
1国立療養所村山病院整形外科
pp.1086-1087
発行日 1982年10月1日
Published Date 1982/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922857
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褥創にもいろいろの形があるが,そのうちで坐骨結節部とか大転子部のように比較的骨の突出がみられ,その周囲に筋肉・脂肪などの軟部組織が比較的厚く存在するような部位では,突出した骨で慢性的に周囲軟部組織を擦過する.その結果,しばしばそこに滑液嚢(bursa)を形成し,その内部には漿液が貯留し,ついには滑液嚢炎(bursitis)を発生してくる.また,滑液嚢が外界と交通し,瘻孔を形成することもある.
以上のような滑液嚢形の褥創にたいしては,しばしばpseudotumor methodが適応となる.
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