カラーアトラス 褥創・17
背部の褥創
大谷 清
1
1国立療養所村山病院整形外科
pp.486-487
発行日 1982年5月1日
Published Date 1982/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661919539
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背部のうちで肩甲骨下縁や正中の脊椎棘突起列にそって褥創が発生することがある.特に胸腰移行部脱臼例で,同部に突背形成のみられる例には,突背頂点を中心に容易に褥創が発生する.一方,老人の場合は神経麻痺がなくても長時間の仰臥位臥床により棘突起列にそって容易に褥創が発生する.
写真1は胸腰移行部脱臼で,同部に著明な突背のみられる完全対麻痺例であるが,突背部中心に常に褥創が発生している.
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