カラーアトラス 褥創・14
大転子部の褥創
大谷 清
1
1国立療養所村山病院整形外科
pp.126-127
発行日 1982年2月1日
Published Date 1982/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661919462
- 有料閲覧
- 文献概要
大転子部は仙骨部とともに褥創の好発部である.
症例1 26歳,男性.1980年6月転落事故で第6頸椎骨折,四肢麻痺で某病院へ入院した.同年10月当院に転院したが,写真1, 2にみるように左大転子部に褥創が形成されていた.褥創の大きさは約10×10cmで,中心部は壊死組織で覆われているが,その周囲は比較的浅く,腫脹も軽度で分泌液も少ない.しかし,分泌液の培養では黄色ブドウ球菌が検出された.
Copyright © 1982, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.