バイタルサイン・31
心筋梗塞
道場 信孝
1
1ライフプランニングセンター研究教育部
pp.1084-1085
発行日 1982年10月1日
Published Date 1982/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922856
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急性心筋梗塞の患者はCCUで監視されるが,このときにこそ,これまで学んできたバイタルサインのとらえ方の技術が,十分に生かされなければならない.CCUにおいては,通常の脈拍を橈骨動脈でみるという方法では不十分である.胸痛,苦悶,呼吸困難,悪心,嘔吐,意識レベル,血圧,体温などの全身状態とともに,心拍はモニターされている心電図をオッシロスコープ上で監視するか,または必要に応じて記録をとりながら,適切な判断に従って行動する.CCUへ収容された患者について,まず行われるルーチンの行動とケアの目標を表1,2に示す.
心拍数は血圧や1回拍出量,分時送血量の変化を,自律神経を介して刻々と表現するので,重要なサインであり,心拍数が速いことや,日を追ってそれが増していくことは,心機能障害の進行や脈管内容積の減少を表すものである
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