カラーアトラス 褥創・9
殿裂部の褥創―3
大谷 清
1
1国立療養所村山病院整形外科
pp.966-967
発行日 1981年9月1日
Published Date 1981/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922803
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症例:32歳,男性,1971年1月交通事故で第12胸椎骨折,完全対麻痺となり,某医院へ入院したが,直ちに某大学病院整形外科へ転院した.約10か月間人院した後に,再び受傷時入院した医院へ転院した.この間に殿裂部に褥創を形成したが,比較的小さな褥創であった.約1年間の入院後,殿裂部の褥創を残して退院し,車椅子生活,就職した.
1979年2月ころより殿裂部褥創は悪化したため,同年4月某医大病院外科へ入院,褥創の手術を受けたが,治癒しないままで経過した.1981年1月当院へ入院した.当院入院時の全身状態は良好で,貧血もない.排尿は手圧排尿で,排尿管理はできていた.
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