グラフ
自立への確かな歩み—〈奥瀬ホーム〉で生活する友治君とその仲間
奥瀬 幸治
,
美智子
,
本誌
pp.972-977
発行日 1981年9月1日
Published Date 1981/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922805
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焼き物の町として全国に知られている信楽町(滋賀県甲賀郡,人口1万3000人)の焼き物工場では,現在72人の知恵遅れの人たちが働いているが,その約半数の人たちを地域で支えているのが民間のホームである.知恵遅れの人たちの授産施設・信楽青年寮を“卒業”した人たちを自宅で預かり,工場に通わせる.いわばボランティアの下宿屋さんである.県内には同じようなホームが現在4か所あるが,奥瀬ホームはその草分け.現在7人が奥瀬さんの家族と生活を共にしている.
このホームを運営する奥瀬幸治・美智子さん夫妻は2代目.ご両親の奥瀬元芳・キヌさん夫妻が,信楽青年寮長・池田太郎氏の要請を受けて,“卒業生”を受け入れ始めたのは1964年のことである.以来親子2代にわたって,延べ40人ほどの卒業生を預かってきた.
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