癌患者の手記—私は前を向いて歩く たとえ声は奪われても・5
手術,そしてその後
吉見 之男
pp.586-588
発行日 1985年5月1日
Published Date 1985/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921092
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手術前後の家族のメモ
‘お父さんへ 入院中は家のこと,お母さんのこと,みんなのこと,ポーキ(犬)のことは僕が守ります.がんばれよ.お父さんの言葉,大学合格の時の電話が思い出される.Fight!’
これは長男の伝言.手術前日寄こしたもので,その夜,そして当日の朝にわたり何度も読み返す.手術後は‘無事帰還.時々目を開けるが,麻酔は完全にさめていない.よくやったと思う’とメモしてある.
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