ベッドサイドの看護
家族を通じて振り返った末期患者の看護
石山 尚子
1
,
橋本 末子
1
,
村松 佳代子
1
,
佐々木 有子
1
,
松岩 奈美代
1
,
瀧口 牧子
1
1虎の門病院分院2階病棟
pp.547-550
発行日 1985年5月1日
Published Date 1985/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921082
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はじめに
私たちの病棟では年間35-40人の末期患者を看取っており,末期看護においては家族への援助が重要な位置を占めている.今回,遺族を訪問して様々な思いを語ってもらうことで,家族を通して末期看護のあり方を振り返ってみることにした.
まず,過去1年間の我が病棟における死亡者のうち,家族と共にケアした期間の長かった人,家族とある程度コンタクトのとれていた人,看護婦が悩むことの多かった人などを対象として選んだ.そして家族へ手紙で私たちの意図を伝え,その中で了承を得た2つのケースを訪問した.
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