癌患者の手記—私は前を向いて歩く たとえ声は奪われても・4
See you again!
吉見 之男
pp.466-468
発行日 1985年4月1日
Published Date 1985/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921064
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6-1-7号室
いよいよ再入院.最初の入院と違って2度目は慣れているから準備も手早い.夜は風呂に入り,20年来の妻による散髪をする.さっぱりした上で,妻と共に寝る.結婚以来25年,喜びも悲しみも共に歩んで来た私たちの声ある日の最後の夜と思って,心ゆくまで幸せを分かちあつた.
翌2月27日朝入院.病室がどこか気になったが,何と前と同じ‘6-1-7号室’
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