訪問看護 私たちの実践レポート・15
地域保健システムの確立を目指して—長崎県琴海町役場における寝たきり老人の訪問看護
山田 喜美子
1
,
橋口 久仁子
1
,
宮田 ゆう子
1
1長崎県西彼杵郡琴海町役場
pp.555-559
発行日 1985年5月1日
Published Date 1985/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921084
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はじめに
琴海町は,長崎市から北へ25kmに位置し,人口1万691人,農業を主産業として発達した町である.これまで,地域リハビリテーションや,地域組織活動などを中心に保健活動に取り組んできたが,まだ,活動の過程であり,充分な働きができていないというのが現状である.
われわれは昭和58年に‘寝たきり老人の実態調査’を実施した.その結果,寝たきり老人の7割近くが脳卒中後遺症患者であることを把握することができた.現在行なっている地域リハビリテーションの試みを利用することで,機能回復できないかと考え,寝たきり老人の訪問にかかわっている.
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