特集 痛みと鎮痛剤—看護からの視点
何よりも優先させるべき癌末期患者の疼痛除去
小松 玲子
1
1国立がんセンター婦人科病棟
pp.370-373
発行日 1980年4月1日
Published Date 1980/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922661
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私は国立がんセンターの婦人科病棟に勤務して6年目になるが,その間,多くの苦痛を持つ患者と接してきた.その苦痛の中のひとつとして疼痛がある.
痛みを感じることは,生きていることの確証であり,人間の一生から痛みを切り離すことはできないものである.痛みを感じるからこそ,個体が危害から保護され,個体の生長や人間性の形成に役立てられる.
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