治療のポイント
癌末期患者の痛みの管理
清原 迪夫
1
1東大麻酔科
pp.1201-1203
発行日 1970年7月10日
Published Date 1970/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402203272
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はじめに
筆者らの取り扱う悪性腫瘍末期患者の痛みは,原疾患に対する原因除去ないし縮小法がとられたものの,当面する最大の問題が痛みであるような状態のもので,痛みをとることが残された唯一の道であると判断された場合である.
このような症例に対して,主として神経ブロックによる治療を行ない,今日まで340例の治験をえて,痛みの対策について大略の輪郭をつかみえたように思われるので,自験例を中心にして記してみる.
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