看護ミニ事典
放射性医薬品/ラジオアイソトープ診療
安河内 浩
1
1国立国府台病院放射線科
pp.141-142
発行日 1982年2月1日
Published Date 1982/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661919465
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人体は水素(1H),炭素(12C),酸素(16O)等,いろいろの元素で構成されていますが,これらは一般にこのまま変化せず安定同位元素(stable isotope)といいます.元素の中には不安定なものもあり,これらは元素の中のエネルギーが多すぎるので,そのエネルギーを放射線として放出して安定な同位元素になるのですが,この不安定な同位元素を放射性同位元素(radioisotope)といっています.日本では略してRIなどといっていますが,これは日本独特の略号で国際的には通用しません.
このラジオアイソトープは自然にも226Ra(ラジウム)とか224Rn(ラドン)とかがありますが,病院で診断に使っているものはほとんどサイクロトロンや原子炉で元素に無理に余分のエネルギーを加えて作り上げた人工的なものです.
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