特集 放射線部門の問題をさぐる
ラジオアイソトープの新しい管理
筧 弘毅
1
1千葉大・放射線医学
pp.36-41
発行日 1974年7月1日
Published Date 1974/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541205390
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はじめに
最近わが国においてラジオアイソトープが大学病院を中心として診療に広く,しかも大量に用いられるようになってきた.このためアイソトープの管理がいろいろな点で問題となり,その強化と合理化が要求されている.
戦後わが国でアイソトープが診療に用いられるようになってから20数年を経た.その間,私は管理体制に対して苦心を重ねてきた.最初の頃は法規も不備であり,施設のための予算も十分でなかったので,放射能による実害のないことを優先的に考え,研究や診療の実施をなるべく阻止しない方法を考えていた.
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