学生の眼
看護計画とは何か—実習を通して考察する
三木 京子
1
1東京都立松沢看護専門学校
pp.1072-1076
発行日 1980年10月1日
Published Date 1980/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661919067
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はじめに
私は,2年終了時に事例研究発表のテーマを決められずに困っていたこの時,担当の指導者に,‘実習の中で困ったこととか,何か気になったことはないか’と聞かれ,それまでの実習を振り返ってみると,すべてが中途半端で心に残っているものが見当たらなかった.さらに指導者より,‘それはどうしてなのか,自分で心当たりはないか’と問われた.少しずつ感じたことを話し合っているうちに,各実習場での看護計画が立てられず,苦痛に感じていたということに気づいた.
なぜ,計画が立てられなかったのか.私はそれまでの実習を通して自分なりに振り返り,3年次の実習に臨んだ.そこで2年次から3年次までの実習を通して,私が看護計画について感じたことを中心に次のような順序を追って考えてみたい.
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