Medical Topics
計画分娩,他
E.M.
pp.88-89
発行日 1970年12月1日
Published Date 1970/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661917704
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医学の分野において夢は多いが,産科学の分野の夢のひとつに計画分娩がある。これは予定した日の予定した時間に出産させるということで,もしこれを予定どおりに実行することができれば,妊婦やその家族はもちろん産科医も助産婦も忙しい時間にふりまわされたり,夜中に分娩に立ち会わされたりすることがなくなり,週末も祭日もゆっくり休めることになり,まことに理想的である。
事実これを実行している病院や開業医もいる。そういうところはたとえば月,水,金はお産の日,火,木,土は手術の日というようにする。お産の日には予定した妊婦を朝早く入院させ,子宮収縮剤の点滴注射とメトロイリンテルの挿入によって陣痛誘発を行ない,人工破膜によって陣痛を促進し,その日の夕方までに分娩にもっていくという方法がふつうとられている。
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