Medical Topics
新しい経口避妊薬“ミニピル”,他
E.M.
pp.98-99
発行日 1970年9月1日
Published Date 1970/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661915022
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ミニのものがいろいろ流行する現代に,経口避妊薬にもミニピル(Mini-Pill)が登場した。これは少量の合成黄体ホルモンを長期間毎日連続服用する方法で,これに用いられる薬としては,クロロマジノン・アセテート,メゲストロール・アセテート,ノルエチステロンなど,すでに従来の経口避妊薬のなかに含有されている薬が大部分であって,薬そのものがとくに新しく発見されたものではない。
しかしその避妊効果の作用機序は,従来のピルが黄体ホルモンあるいは卵胞ホルモンによる排卵抑制をおもな作用としているのと異なり,ミニピルでは排卵は抑制されないと考えられている。したがって子宮内膜変化による着床障害と,頸管粘液変化による精子進入阻止がそのおもな作用機序ではないかとみられている。
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