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夜勤制限闘争・その“心”—たたかいの新しい段階にあたって
横山 廣
1
1新潟県職員労働組合・医療部
pp.46-51
発行日 1970年11月1日
Published Date 1970/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661917655
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ある看護婦からの手紙
今度,東京の労働旬報社から,全国に拡がった看護婦夜勤闘争を描く『白い波濤──夜明けをひらく看護婦たち』という本が出版された。その本の最終原稿にとりかかっていた私のところへ,新潟県立病院に働く一人の看護婦から一通の手紙が届いた。
「……さっきまでNさんのお部屋でテレビを見ていましたが,なんともいえぬ気持ちにおそわれてペンをとりました。いつものように第5チャンネル(民間)の“ザ・ガードマン”を見て,現実にもあてはまるものをはっきりととりあげ,見せられたと思うとせつないような気がしました。それは『雨の幽霊病院』という題で,すべて儲けのために犯罪をおかしてゆくある精神病院をテーマにしたもの。人を殺すことまではしないまでも,当病院のやり方に対しても腹が立つやら,恐ろしくさえ思えてくる。
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