特集 新潟で起こったこと—看護婦の夜勤体制問題
現地ジャーナリストの声 聖職視する時代は去った—夜勤制限,2人夜勤闘争を取材して
山田 隆三
1
1毎日新聞新潟支局
pp.33-37
発行日 1968年9月1日
Published Date 1968/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661914112
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「看護婦のストライキ?そりゃ一大変だ。患者の不安も大きいだろうし……。本紙へ送ろう」—Sデスクのきびきびした指示が受話器を伝わってくる。“白衣の天使がスト”理由はどうあれ,社会的影響は大きい。全国版のニュースだ,というデスクの判断もしごく当然のことであった。
2月12日,新潟県庁内の記者クラブで佐藤県職労委員長,横山医療部会常任幹事らが会見,人事院判定に基づく看護婦の夜勤8日制を実力で行なうと発表した。夜勤8日制については,前年の10月県職労医療部会総会で「実力で闘いとる」方針が決まっていたが,この記者会見で,3月1目から実力行使にはいることが明らかになった。
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