グラフ
急転直下の解決—静岡市立病院の夜勤制限闘争
JPS
,
本誌編集室
pp.65-72
発行日 1969年5月1日
Published Date 1969/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661917599
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昨年の新潟以来,各地の病院で看護婦さんが夜勤条件の改善を訴えている。ここ静岡市立病院(静岡市追手町10-93)では,2月17日「一人夜勤を廃して複数に,回数は月8日以内にしてほしい」と要求書を提出した。同病院は8病棟をもち,ベット数350床,准看を合わせて看護婦は109人。これでは一人夜勤をよぎなくされ,平均夜勤回数は月13〜14回,多い人は21回にもなる。一人の看護婦が30〜35人の患者を受け持つのでは十分な看護ができない。この要求書では,夜勤用員92人の増員のほかに,①妊娠中と産休後1年間の夜勤を禁止する②病院に24時間の保育所を設置することも要求している。市側では趣旨を認めたが,納得のいく回答が得られなかったので,3月1日から,人事院の判定にのっとって作成した“自主ダイヤ”の夜勤体制に突入した。
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