グラフ
精神障害者の社会復帰と看護のはたらき—中間施設・世田谷リハビリテーション・センター
荒井 政八
pp.1232-1239
発行日 1973年10月1日
Published Date 1973/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661916766
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新しい形の中間施設の誕生
白衣を着ない看護婦というものを想像できるであろうか.いや 看護婦だけではなく 医師をはじめ職員は だれひとり白衣を身につけていない.だから だれが利用者でだれが職員かちょっと区別がつかない.そんな‘精神障害者のための中間施設’を東京都がつくった.
ここ東京都立世田谷リハビリテーション・センター(東京都世田谷区上北沢2-1-7 峰矢英彦所長)は 日本では珍しい 精神障害者が一人立ちすることを助ける施設である.昭和48年10月に発足し 今年の10月で満1年を迎えようとしている.このセンターの構想は 東京都家族連合会‘つくしの会’の要請によって東京都知事が厚生省とは別に 独自の計画をすすめたものである.本格的な中間施設としては昭和46年9月に発足した川崎市の社会復帰センターに次いで わが国では2番めの試みということになる.
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