看護婦が患者になる時
死への不安と看護婦の態度
石原 美恵子
1
1岡山大学医学部付属病院
pp.1294-1296
発行日 1973年10月1日
Published Date 1973/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661916779
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病んで知った‘死への不安’の激しさ
1年ちょっと前,私は突然の大病(胸腺腫にて手術)にとまどいながら,4か月余りの入院生活を余儀なくされました.
発病してからというもの,私の心を離れず,ずいぶん苦しめられたのは,自分が近く死ぬのではないかという不安でした.病識があり,看護婦である私にとって,入院生活一般や手術に対する不安は全くなく,ただ死に対する不安がつのるばかりでした.
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