ベッドサイドの看護
脊髄損傷患者の看護—早期離床から社会復帰まで
甲斐 浪江
1
1社会保険宮崎江南病院整形外科病棟
pp.829-833
発行日 1973年7月1日
Published Date 1973/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661916692
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近年,脊髄損傷(以下脊損と略す)患者の看護が多発する労働災害,交通災害の副産物として出現してきた.このような患者に直面し真剣に対応して,残る身体機能を十分に生かし社会復帰にまでもってゆくことは,OT・PTの人材の少ない,あるいは全くいない地方の病院では,まことに困難なことである.
当病院に整形外科が新設されて約10年,その間,何例かの脊損患者が運ばれ,看護してきた中で,医師の適切な治療と指導のもとにチームワークよく管理され,効果的に看護の目的をなし得たと思う1例を報告する.
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