病院とリハビリテーション
脊髄損傷者の社会復帰について
堀口 銀二郎
1,2
1堀口整形外科病院
2琴の浦リハビリテーションセンター
pp.27-30
発行日 1977年8月1日
Published Date 1977/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541206296
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脊髄損傷の治療については,整形外科を中心としてすでにある程度の成績をおさめている.また,リハビリテーションにおける基本的な原則や方法論は,すでに多くの専門書に記載され発表されている.が,なお多くの問題を残している。また,脊髄損傷といっても上位損傷,特に頸髄損傷の場合は極めてむずかしい条件が伴ってくる.四肢,体幹の完全麻痺は,現在の医療ではまさに不治の疾病といわざるを得ない.まして,これらの人々の社会復帰という点に関しては,欧米のそれに比して未だ大きな格差のあることは事実である.
本論文においては,脊髄損傷者を中心として,重度身体障害者の社会復帰に関し私見を述べたいと思う.
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