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母性専門看護婦論
前原 澄子
1
1千葉大学教育学部特別教科(看護)教員養成課程
pp.824-827
発行日 1973年7月1日
Published Date 1973/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661916691
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母性の本質と母性看護の役割
“母性専門看護婦論”というテーマが,筆者に与えられたが,母性看護の意義について論及しつつ,そこから母性専門看護婦の像を描いてみたいと考える.
看護の対象として‘母性’が取り上げられ,診療科中心の産科看護より,対象を中心とした母性看護へ移り変わって数年を経過している.このカリキュラムの意図するところは何であっただろうか,従来は,単に妊娠・分娩・産褥における看護を学ぶことが目的であったが,新しい考えでは,母性の一生を通じた健康の維持・増進・疾病予防などに関連したことを広く学び,これに基づいた看護を実施することがねらいであることは周知のとおりである.
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