ベッドサイドの看護
家族から見放された意識障害の老齢患者の看護
太田 代静子
1
1岩手県立中央病院内科病棟
pp.173-178
発行日 1973年2月1日
Published Date 1973/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661916567
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医学の進歩に伴って平均寿命が著しく延びており,老人の数も増し,身体の障害者もふえてきている.特に岩手県では,脳神経疾患が第1位を占めており,全国的にも上位を占めている.‘アタッタラ人生終ワリダ’などといわれているように,長期療養を必要とすることから,経済的,身体的理由で家族から見放される場合が往々にしてある.
脳神経疾患患者でも意識不明の患者からリハビリを行なっている患者までさまざまであるが,なかでも意識障害患者の看護にあたり,複雑な病態生理を理解するとともに,高度な看護が要求され,刻々と変化していく病状の観察および看護計画の必要性を痛感し,ここにその1例をあげて皆様のご批判を仰ぎたいと思う.
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