保健婦活動—こころに残るこの1例
家族から見放された精神分裂病患者への援助
平野 かおる
1
1長野保健所保健予防課
pp.118
発行日 1990年2月15日
Published Date 1990/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401902896
- 有料閲覧
- 文献概要
精神保健法の改正により,精神障害者を早期に退院させるようになってきた.急性期を過ぎた患者が退院するのは当然のことであるが,両親の高齢化,家族の離散等で患者の面倒をみられない家庭,また,患者が退院することで家族崩壊の危機に立たされる家庭等様々な問題が起こっている.この事例は,患者を支えるべき家族が見放してしまった精神分裂病患者の事例である.
Copyright © 1990, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.