特集 新カリキュラムと臨床看護
私の受けた教育と臨床看護
理想と現実のギャップを縮めたい
橋本 宜代子
1
1国立名古屋病院
pp.1431-1433
発行日 1972年11月1日
Published Date 1972/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661916483
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医療の進歩とともに看護のとらえ方も大きく変わり,従来の看護教育の方針も改正の方向をたどった.そして,昭和43年新カリキュラムが実施された年は,私が看護学校へ入学した年でもあった.
つまり,看護とは,臨床の看護のみにとどまらず,広く健康人をも含めた疾病の予防,健康の保持増進,健康を損った人の社会復帰等,健康指導,衛生教育の域までも含めて,また患者をとらえる場合にも単に身体面のみでなく社会的,経済的,家庭的,精神的背景にも目を向けて,患者を諸背景をもったひとりの人間として理解し看護に当たらなくてはいけないというように,看護の解釈が拡大化されたのである.
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