生活と意見の広場
座談会 看護業務と身分—准看と正看を考える
鈴木 政子
1
,
熊代 みす子
2
,
佐加 涼子
3
,
熊野 順子
4
1大阪市立北市民病院混合病棟
2兵庫県立整肢施設のじぎく園
3大阪府済生会泉尾病院内科病棟
4住友病院外来
pp.94-102
発行日 1972年1月1日
Published Date 1972/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661917567
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食事の世話
司会 実際の看護業務の中で,婦長,主任,スタッフナース,あるいは看護婦,准看,助手という縦の線,そういうものが患者さんに対してどういう影響を与えているのか,ほんとうにチームナーシングが患者にとっていいものであるのか,また看護婦と准看が2本あるということが患者にどんな影響を与えているのかということを考えていきたいと思うんです.一般の看護業務といいましても多々ありますので,一番基本的だと考えられます食事の世話について具体的に話をすすめていきたいと思います.
鈴木 食事は婦長も含めてほとんど全員で配ります.下ぜんももちろん看護婦がいたしますし,重症の患者では特に起こしたり,ちゃんと食べられるようにしますし,食事介助もいたします.それはなぜかといったら,チームナーシングですから,A,B,Cに分かれています.古い建物ですが,真中が外科とか,混合の病棟になっておりまして,それをBとし,Cは軽い結核患者さんが入っている病棟を担当しています.チームナーシングですから,患者さん側にしたらわりに手厚い看護ができているんじゃないかと思うんですが,看護婦のほうにすれば食事介助に時間をとられますので,いろいろと問題もあります.
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