特集 進学コースを考える
進学コースより准看教育にのぞむ
高橋 令子
1
1神戸市立高等看護学院
pp.59-61
発行日 1966年3月1日
Published Date 1966/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663905591
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このテーマをいただいたとき,進学コースの教育に携わって7年目を迎えた私は,何かこのあたりでまとめてみたいという衝動に似たようなものを感じ,お引受けするという返事を出してしまった。しかし,この雑誌に以前にも3年コースとの比較のようなことを述べたり,また進学コースでの教育のあり方など,多少意見らしいことを述べたような気がする。すると今回のものも,前述のものと重複したり,あるいは,日を重ねてくると多少考えも変っているかもしれない。何かが書けそうな,何かを訴えたいような気持にかられて書き出したものの,さて書き出してみると,私の「のぞむ」ところは,テーマの准看護婦教育に対してではなく,その准看護婦教育に実務経験期間を加えたもの,つまり進学コースの教育開始の時の彼女たちに対して「のぞむ」ことかもしれないという気がしないでもない。
しかし,この数年の実務経験は,准看護婦教育が基盤となり,その結果生まれたものであり,進学コースの教育は,この二つのものが基盤となってその上に積み重ねられなければならないという考えのもとに,やはりこのテーマのままで意見を述べさせていただくことをはじめにおことわりし,ご理解いただきたいとお願いする次第である。
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