Japanese
English
特集 排尿・排便障害とリハビリテーション
脊髄損傷
Rehabilitation Program for Bladder and Bowel Dysfunction after Spinal Cord Injury.
徳弘 昭博
1
Akihiro Tokuhiro
1
1吉備高原医療リハビリテーションセンター
1Kibikogen Rehabilitation Center for Employment Injuries
キーワード:
脊髄損傷
,
膀胱直腸障害
,
神経因性膀胱
,
排便障害
Keyword:
脊髄損傷
,
膀胱直腸障害
,
神経因性膀胱
,
排便障害
pp.913-921
発行日 2000年10月10日
Published Date 2000/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552109329
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はじめに
今日の脊髄損傷(以下,脊損)の治療では急性期からの膀胱管理が一般的になり,脊損者の死因としての腎機能障害は著明に減少している1).
しかし,脊損者の自立度・quality of life(QOL)向上には排尿・排便の管理が必須である.なかでも排便管理は要介助の場合,介助者の大きな物理的・時間的負担となり,しばしば脊損者の社会復帰先の決定的要素となる.また,膀胱・腎・直腸の医学的管理,失禁への対応は社会復帰後も永続するQOLに直接関連する現実的な問題である.
リハビリテーション治療に課せられた課題は,合併症を防止しつつ自立度を高め,QOLをできる限り高める道筋をつくることであるといえよう.
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