インタビュー
人間関係は技術や方法論ではない—「看護婦の人間関係」調査の結果から—立教大学助教授早坂泰次郎氏
A.S.
pp.46-47
発行日 1962年11月1日
Published Date 1962/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661911775
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「教育相談室では,僕はもっぱら外科医という定評があるのですよ」と開口一番におっしゃる。人情的な甘さをみずから否定しておられるのかもしれないと思われた。学生のカウンセラーとして,いろいろないき方があるのだろうが,問題の核心にふれて,ずばりと手術をする方法は,一見きびしいかもしれないが,方向を見出す上には,あるいは,よりよき治療のためには,必要なことではないだろうか。「外科医」という表現は,そんな意味で,なるほどとうなずけられる。もってまわらない,素直な人柄,妥協がきらいで,ものの本質にふれていかなければいられない冷たい情熱—それが早坂泰次郎先生から受けた私の印象。
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