書評
—堀川直義・早坂 泰次郎共著—「看護婦の人間関係」
幡井 ぎん
1
1虎の門病院
pp.24
発行日 1963年4月10日
Published Date 1963/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662202812
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看護婦の人間関係を良好にすることは,最終的には患者に対する看護内容を向上させることになると,著者も随所にいっている.このことはもちろん当然のことながら,これまでただ単に概念的にしかとられていなかった.病院内での人間関係の中で,看護婦の占める割合がもっとも大きく,また患者ともっとも密に接触するだけに,看護婦の人間関係のどこが問題なのか,どこをどう改善すべきかという核心が十分に把握されていかなければならない.その意味では,本書の中にとり扱われている,NRK従業員意見書によるD病院,S病院および看護協会講習会に対する各項目アンケートを集約して作成されたプロアファイルは,人間関係の目途を一目瞭然に示してくれる.
実態把握のための新しい方法である.
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