特集 職場における人間関係
看護婦社会における人間関係とその背景
北 錬平
1
1久我山病院
pp.22-25
発行日 1969年10月1日
Published Date 1969/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661914633
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単純でない看護婦相互の人間関係
医療組織のなかで看護婦という職種は直接に患者に接するという点で,医師と同じような特殊な性格をもっている。医療組織のなかの職種は,いうまでもなく多種多様である。医師,看護婦,X線技術者,検査技術者,薬剤師,事務者,ケースワーカー,栄養士などに細分されるが,そのなかで,看護婦は医師と表裏一体の仕事をするという点で,非常に特殊なものである。看護婦は医師の介助役としてのさまざまな仕事のほかに,本来看護とよばれる仕事をする。いずれにせよ,それは患者に直接対応しているという点で,きわめて特殊なのである。
職業として考えれば,この意味で会社,工場の女子労働者とはまったく異質であることがよくわかるであろう。また,同じ病院のなかの検査,事務などの女子職員,炊事の女子職員とも異質であることがよくわかるであろう。
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