看護サービス・4
〔問題の扱い方〕
永井 敏枝
1
1中央鉄道病院看護婦養成所
pp.60-61
発行日 1961年4月15日
Published Date 1961/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661911318
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前回までよい人間関係をつくるための基本心得となることについて考えました。しかしこの根本原則を予防薬として利用しても時に私達は問題の起こることがあります。ここでいう問題とは私達が自分の責任において何か処置をとらなければならないものをいいます。すなわち放つておくと職場の仕事に影響を与え,あるいは人と人との関係がまずくなるということです。そこで問題が起きた時には,上手な処理をしないとあとあとまでも尾をひき,同じ問題を何回もくり返す,ひいては職場にいることすらも嫌になるという結果をひき起こすでしよう。そこで問題を処理する方法を紹介しましよう。
目的をきめる 問題の処理にあたつてまず目標をきめます。どういう方向に進むべきか,好ましい,のぞましい方向に問題が解決するようにすべてに慎重に進むことです。その進む手段として次の4段階で進めていきます。
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