Japanese
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特集 ショック治療の新しい考え方
ショック肺の扱い方
Approach to management of shock lung
山田 良平
1
,
鍋島 秀雄
2
,
杉本 侃
2
Ryohei YAMADA
1
1大阪府立病院救急特診科
2大阪大学医学部特殊救急部
pp.169-173
発行日 1975年2月20日
Published Date 1975/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206187
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はじめに
医学の進歩により重篤なショックからの蘇生が広く可能となつたいま,今度はこのショック回復期に続発する重篤な呼吸障害がわれわれの前に大きく登場してきた.この現象は血液ガス測定の普及とともに広く注目されるようになつたもので,われわれの発表してきた重度外傷患者の呼吸障害,ベトナム戦争においてnonthoracic woundに起こるposttraumatic pulmonary insufficiencyはいずれも1960年代の後半に報告が始まつている1-5).ショック肺の治療はショックそのものの治療よりも困難な場合が少なくなく,その病態や治療法に関していまだ解決されていない問題が多い.ここでは大阪大学特殊救急部ICUで今まで研究を続けてきたショック肺の病態を紹介し,それにもとづき臨床例に行なつて確かな効果をみとめた治療法の紹介をしたい.
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