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性に関する言葉の扱い方
大島 正雄
1
1母性科学研究所
pp.37-40
発行日 1961年2月10日
Published Date 1961/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662202272
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1.はじめの言葉
私は数年前,妊娠調節に関する講演を傍聴したことがある.講師はその方面ではかなり知名の人であつただけに,いろいろな観点から期待を抱いていた.この催しは学術上のものではなく,ある大きな婦人団体の主催であつたので,聴衆の大部分は一般家庭の主婦という所であつた.
話の中心は専ら荻野氏学説を避任に応用することに向けられていた.そして説明用として女性の内性器の模型が並べられ,青い豆電球が点滅していたが,察するに卵管から子宮腔へ移動する受精卵を示したもののようであつた.
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