講座
疫痢の看護
鈴木 竹子
1
1都立荏原病院
pp.18-21
発行日 1954年7月15日
Published Date 1954/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661909594
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本症は幼児,小児が赤痢菌属の細菌に感染した場合に,普通の赤痢の経過をとらずに,急激に発病し,高熱,神経系中毒症状(嘔吐,痙攣,意識溷濁,譫妄,昏睡)及び,循環器系障害(頻脈,チアノーゼ)を主な症状として急激にして危険な経過をとる伝染病である。殊に兄弟姉妹が疫痢に罹患したことがある場合,又は発熱の際に,ひきつけやすい幼児等が下記の症状をもって発病した時は,早期の受診,早期の治療によつて,子供をこのおそろしい伝染病による死から守つてやるように努力することが大切である。
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