特集 意識障害者の介護教室—家族に自信と安心を
意識障害者の家族が看護者に求めていること
城 美奈子
1
1札幌麻生脳神経外科病院
pp.909-914
発行日 2002年10月1日
Published Date 2002/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661906099
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意識障害者を抱える家族の思い
脳神経疾患は,脳出血であれ脳挫傷,くも膜下出血であれ,頭蓋内で突然発症する病態であり,急性期には頭蓋内圧が亢進し,生死を分け,意識障害となることが多い.そのため,受傷後に病態説明を受ける家族の心理的動揺は大きく,今後どうなっていくのかという不安を抱き,医師から説明を聞いたあとに相談できる医療者を求める人は多い.
筆者は,介護教室を10年間続ける中で多くの家族と出会った.介護教室で出会った家族の語りの中から,意識障害者を抱える家族の思いについて述べてみたい.
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