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研究と報告
家族の意識調査から見た精神障害者の入院/通院にかかわる要因―精神障害者家族意識調査の結果から(第2報)
Factors Related to the Place of Treatment:A result from family survey
畑 哲信
1
,
阿蘇 ゆう
1
,
金子 元久
1
Akinobu HATA
1
,
Yuu ASO
1
,
Motohisa KANEKO
1
1福島県精神保健福祉センター
1Fukushima Prefecture Mental Health and Welfare Center
キーワード:
Social resources
,
Severe mental illness
,
Deinstitutionalization
,
Family education
Keyword:
Social resources
,
Severe mental illness
,
Deinstitutionalization
,
Family education
pp.403-412
発行日 2003年4月15日
Published Date 2003/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405100882
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抄録
精神障害者の入院/通院にかかわる要因を検討するため,福島県精神障害者家族会連合会に所属する精神障害者家族1,573名を対象としてアンケート調査を行った。入院/通院の現状,希望,将来の希望について,共分散分析を行った結果,いずれの場合も生活障害が最も強く関連した。入院/通院の現状についての判別分析では,生活障害得点のカットオフ値は3.10点であった。入院の事前確率を変化させた試算では,生活障害得点が3.26点までの患者を通院で支えることができれば,入院数を10%減少させることができた。入院には,家族が障害について学ぶ行動の少なさも関連し,家族への積極的な教育・支援を行うことが入院数減少のために求められた。
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