カレイドスコープ こんにちは患者会です
全国遷延性意識障害者・家族の会
pp.272
発行日 2005年3月1日
Published Date 2005/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661101139
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- 文献概要
回復の可能性を信じたケアをお願いします
活動の特徴
2004年10月31日,当会は,全国に既存する遷延性意識障害者家族の6つの団体に12の県支部を結成し,家族の声を社会・行政に訴えかけようとの趣旨で発足しました.各地域で,交流会・定例会・研究会・会員同士の情報交換を行なっています.
私たちの家族は,突然の交通事故による脳外傷や脳血管障害など脳性の一次障害,あるいは循環器・呼吸器系疾患,代謝障害などのさまざまな原因によって意識不明となり,救急救命医療によって一命は取りとめたものの,「遷延性意識障害(いわゆる植物状態)」と診断され,人生半ばで重度後遺障害者となりました.遷延性意識障害は脳死とは異なり,治療や看護さえ適切であれば回復の可能性があり,自力で生命を維持することができます.しかし現状の保険医療点数のもとでは,リハビリ主体の病院は皆無に等しく,病院での十分な治療を施されないまま,在宅介護を余儀なくされています.
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