特集 看護技術教育のこれから
第1部 楽しく看護ができる技術の考え方
看護者の意識革命
持永 静代
1
1日本看護技術研究会
pp.948-949
発行日 2001年11月30日
Published Date 2001/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663902630
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IT社会の中の看護技術
携帯電話やパソコンの普及により,情報伝達はスピードを増し,空間は広がり(反面地球は小さく感じる),環境の変化が今まで以上に速くなってきている現在,その変化に対応できる人,できない人,できているようで心身に少しずつ変調を来している人など,さまざまではないだろうか.人と交流することができない,目を合わせて話すことができない,器械を通してしか自分の感情や考えを言葉にできないという訴えも増えている.しかし人は人と交流することでしか,人としての成長はできないのである.
IT技術の発展は人と接しなくても生きていける環境をもたらすかもしれないが,こんな環境が健康な社会といえるだろうか.家庭のなかでも言葉を交わすことなく過ごすような環境になったら,看護者は,今までのような看護の効果を得られるだろうか.
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