特集 看護が好きでたまらない—私の看護,私のこだわり
私がこの看護にこだわる理由
臨床からの学び
斉藤 ヒデ子
1
1山形市立病院済生館
pp.453-456
発行日 1997年5月1日
Published Date 1997/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661905341
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クリスマスの近いある日の昼休み,みんなとイヴに患者さんに配る手作りカードの色合いや,リボンの話をしていた私に電話が入った.『看護学雑誌』に手記をとの依頼であった.特別目立つこともしていないし,書くことも得意でない私がなぜ?と,とまどいの方が大きかった.しかし編集の方の話を聞いて,25年の看護婦生活をふり返ってみるのもいいのではないか,夢中で過ごした中にも,自分のこだわりが見えてくるのではないかと思い,ひき受けることにした.
私は,昭和43年,山形市立病院済生館高等看護学院に入学した.特に看護婦という職業に夢をいだいて入学したわけではなく,社会に出るのが不安なので,とりあえず,なにか学校にという気持の方が強かったと思う.
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