特別記事
各種褥瘡予防マットの除圧・体圧分散効果の研究(3)—体型とギャッチ角度別による比較検討
田中 マキ子
1
,
森山 美知子
1
,
岩本 晋
1
,
山村 尚美
2
,
栗田 富佐江
2
,
宮本 由美子
2
,
杉山 朋子
2
,
井上 孝子
2
,
伊藤 慶子
2
1山口県立大学看護学部
2済生会山口総合病院看護部
pp.458-462
発行日 1997年5月1日
Published Date 1997/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661905342
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はじめに
我々は,褥瘡予防マットの除圧・体圧分散効果について,第1報1)において厚型マットの有効性を,そして第2報2)においてマットの種類によって,褥瘡発生危険域の出現率がベッドギャッチアップの角度によって変わることを指摘した.そこで,本報においては,体型とベッドギャッチアップの関係についての検討を行ないたい.
我々は臨床で,やせた人は骨の突出がありクッションとなる皮下脂肪も薄く褥瘡になりやすいのではないかと考える.かたや,太って水々しい体型の人は,汗をかきやすく動きも鈍いため,太っていること自体で高い圧が部分にかかり褥瘡になりやすいのではないかと考える.このように,我々は,やせていることや太っているという体型から,従来褥瘡発生との関係を経験的に評価していた.
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