特集 家族にどうかかわるか
悲嘆のプロセスをいかに支えることができるか—ターミナル期にある患者の家族へのかかわり
秋山 和代
1
,
兼子 友里
1
,
大石 三枝子
1
,
鈴木 美知子
1
1聖隷浜松病院呼吸器内科病棟
pp.38-43
発行日 1997年1月1日
Published Date 1997/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661905252
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はじめに
ターミナル期の看護を考えるにあたり,重要なことの1つに,患者のみならず,その患者を取り囲む家族への看護がある.
文化からみても,また歴史上も,日本人は家族との結びつきが強い.特にがん告知や,予後,治療方針などについては,患者本人よりも,まず家族に話され,本人に告げるかどうかの相談を持ちかけられることも少なくない.がんであることを告げられた家族は少なからず衝撃を受け,さらに患者本人に真実を告げるかどうかの判断をせまられる.そして,どちらの選択をしても家族が大きな責任を負うことになる.
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