特集 最近の保健婦活動 研究論文集
老人保健
在宅ターミナルケアにおける保健婦のかかわり—家族の介護力への援助
石井 英子
1
,
牧野 照子
1
1名古屋市千種保健所
pp.996-1003
発行日 1989年11月25日
Published Date 1989/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662207852
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はじめに
急速に進行する高齢化社会では,年々寝たきりなど虚弱老人が増加している。そして在宅療養をしているこれら老人に対する保健婦の継続的援助としては,患者の病状の変化に対応したケア・指導とともに,介護する家族への指導・援助も必要になる。そしてターミナルケアにおいては,その家族の介護力のなかで,精神的状況も把握しておくことが重要であると思う。そこで,昭和59年〜63年の5年間に名古屋市千種区内2学区でかかわった寝たきり老人への援助活動をとおして,寝たきり老人が住み慣れた地域・家族のなかでのターミナルケアのあり方について,保健婦として検討したので報告する。
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