連載 看護相談学のすすめ・12(最終回)
看護相談を充実させるには?
宮本 真巳
1
1横浜市立大学看護短期大学部
pp.690-695
発行日 1995年7月1日
Published Date 1995/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904856
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はじめに
本連載を終えるにあたって,看護相談を充実させるには,いまなにが必要で,どこから始めたらよいかについて,思いつく限りのことを述べておきたい.筆者のもとへは,看護相談の重要性はよくわかったが,具体的にはどうしたらいいのか,どうやったら腕をみがけるのか教えてほしいという問い合わせも寄せられているので,問題提起者としての責任の一端は果たさねばという気もしている.ただし前回も述べたように,看護相談の充実は,それ自体が究極の目的ではなく,患者と看護者の置かれた状況を改善し,看護実践そのものを充実させていくための契機であるという点を忘れないようにしたい.
そこで,看護相談の現状から“すでにやれていること”と“いまはやれていないこと”を区別してみよう.そして,“いまはやれていないこと”のうちで,“すぐにでも始められそうなこと”と“始める前に必要な準備”について整理してみたい.
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